2017年1月17日(火)
ストレスに強い子に育てるには?
子どもたちの周りには様々なストレスがあります。ストレスに強い子に育てるために、親がどう接していけばいいのか…ソーシャルワーカーの竹岡訓子さんにお話しを伺いました。
不登校の子ども達を支援する仕事を15年ほど関わらせていただいていますが、ストレスに弱い子と不登校の子どもは似通っている部分もあるように思います。
私がカウンセリングなどでお会いするお母さん方は「がんばっていらっしゃるな」と感じます。子育て支援センター等で乳幼児をもつお母さんとお話しする機会があるのですが、子育てにとても真剣で、しかも孤軍奮闘していらっしゃるように思います。私たちが(昔は)何でもなかったようなことをとても真剣に考え、心配していらっしゃいます。つまり、お母さんご自身がストレスを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
私がカウンセリングなどでお会いするお母さん方は「がんばっていらっしゃるな」と感じます。子育て支援センター等で乳幼児をもつお母さんとお話しする機会があるのですが、子育てにとても真剣で、しかも孤軍奮闘していらっしゃるように思います。私たちが(昔は)何でもなかったようなことをとても真剣に考え、心配していらっしゃいます。つまり、お母さんご自身がストレスを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
自己肯定感が低い子ども劣等感からストレスへ
最近「自分はダメ」だと思い込み、自己肯定感が低く、自分を好きになれない子どもさんが多いように思います。自分を好きになれなくて、他人が自分よりもすぐれているものをもっていると思うと、それが劣等感になりストレスになっているようなお子さんにも出会います。
また、お母さん自身も子育てに孤軍奮闘で不安とストレスをもっていらっしゃいます。夫や家族にも「いつもありがとう。よくがんばっているね」とあまり評価されず、社会からは、「今の親は…」と批判の目で見られることもあります。お母さん自身が子育てに不安を持ち、自分の子育てを責めていらっしゃるように見受けられます。
そんなお母さんを社会全体で支援することが必要だと思います。最近は、近所同士が無関心で挨拶をしないようにしているマンションもあるようなので一概には言えませんが、地域で声掛けをすることがお母さんの不安を和らげることもあるようです。例えばお母さんは小さな子どもが公共の場で騒いだら迷惑をかけるのではないかと、社会からの無言のプレッシャーを感じています。それを一人で抱え込まないよう、地域との関係性をもっと密にすることです。
例えば、「子育て頑張ってるね」と声をかけてもらったり、自分自身ではなくても子どもに「かわいいね」と言う声を掛けてもらえるだけでもうれしいものです。自分の子育ては間違ってなかったと子育てに自信が持てるようになるきっかけになるでしょう。
お母さん自身が自分を認めて、愛せることで、わが子愛することができるのではないでしょうか。
そして子どもは、親が喜んでくれるのがとてもうれしいのです。だから親の期待に応えて親を喜ばせたいと子どもは一生けん命がんばります。しかし、期待過剰になると、ふと、「このままいくと親の期待に応えられない」「親から見捨てられるかもしれない」と不安になることがあるようです。
また、お母さん自身も子育てに孤軍奮闘で不安とストレスをもっていらっしゃいます。夫や家族にも「いつもありがとう。よくがんばっているね」とあまり評価されず、社会からは、「今の親は…」と批判の目で見られることもあります。お母さん自身が子育てに不安を持ち、自分の子育てを責めていらっしゃるように見受けられます。
そんなお母さんを社会全体で支援することが必要だと思います。最近は、近所同士が無関心で挨拶をしないようにしているマンションもあるようなので一概には言えませんが、地域で声掛けをすることがお母さんの不安を和らげることもあるようです。例えばお母さんは小さな子どもが公共の場で騒いだら迷惑をかけるのではないかと、社会からの無言のプレッシャーを感じています。それを一人で抱え込まないよう、地域との関係性をもっと密にすることです。
例えば、「子育て頑張ってるね」と声をかけてもらったり、自分自身ではなくても子どもに「かわいいね」と言う声を掛けてもらえるだけでもうれしいものです。自分の子育ては間違ってなかったと子育てに自信が持てるようになるきっかけになるでしょう。
お母さん自身が自分を認めて、愛せることで、わが子愛することができるのではないでしょうか。
そして子どもは、親が喜んでくれるのがとてもうれしいのです。だから親の期待に応えて親を喜ばせたいと子どもは一生けん命がんばります。しかし、期待過剰になると、ふと、「このままいくと親の期待に応えられない」「親から見捨てられるかもしれない」と不安になることがあるようです。
親の期待よりまずは、「あなたのことが好き」を伝えて
子どもに対する親の「がんばってほしい」は尊いことだと思います。私自身もたくさん子どもに期待して、たくさん諦めさせられてきました。親の期待は尊く、期待はOK。でもそれと同じように、というよりそれよりも大事にしたいのが「あなたのことが好き」が子どもに伝わることだと思います。イライラして叱りたいこともあると思います。それまでに「好き好きの貯金」があればきちんと叱っても大丈夫です。子どもに「あなたのことが大好き」「あなたは、大切な子。あなたのことを愛しているよ」という思いを、子どもがそれをたっぷり感じていれば、親の期待が高いと感じて心が折れそうになったときでも「がんばるけど、できないかもしれないよ」と言える関係性ができると思います。「親は僕(私)の存在を認めてくれている」とありのままの自分を安心して親の前で出せるのではないでしょうか。
子育てに手遅れ、失敗はありません、そこにあるのは学びです。反抗するのには反抗する理由があります。親の愛情を確かめているのかもしれませんし、成長期の自我の目覚めなのかもしれません。親が気になる子どもの行動はその子の心がそうさせているのですから、「何でこの子、そんなことするんだろう?」とその奥(肯定的意図)を知ろうとすることが親の学びになり、その時が自分の子育てや子どもとの関係を見直すチャンスだと思います。
子どもの気持ち、ありのままを丸ごと抱きしめてあげたいですね。
子どもの気持ち、ありのままを丸ごと抱きしめてあげたいですね。
- 竹岡 訓子(たけおか・さとこ) スクールソーシャルワーカー
- 広島の公立状学校教諭、教育委員会の指導員課長を経て、校長を定年後、東広島市児童青少年センターにて心の教育総合アドバイザーに。現在は東広島市教育委員会スクールソーシャルワーカーとして活躍中。臨床応用セラピスト。
電話(082)422-2895