2018年1月16日(火)
大きくなったら何になる?~子どもの職業選択のためにサポートできること
園児の頃は「カープの選手」「サンフレッチェの選手」と言っていた将来の夢も、小学生になるとまた変わってくるものです。また、社会や仕事のあり方の変化の激しい昨今、子どもたちを送り出す親にも不安がつきません。子どもが自分に合った仕事を見つけ、社会に役立てていくために、今から親としてサポートできることはあるのでしょうか? 先月に引き続き、子ども職業ナビゲーターの“クッキー先生”こと奥貴美子さんに聞きました。
子どもの今の将来の夢は、子どもに合っているものなのか
子どもの頃の夢がプロスポーツ選手や、運転手さん、お医者さんや先生、保育士さんなどに偏りがちなのは、目に触れる仕事が限られているからです。女の子で一時「パティシエ」が人気になったのも、メディアやドラマで取り上げられる機会が多かったからですね。現在、ユーチューバーやゲームクリエイターなどが上位を占めているのも、今流行っていて目にする機会が多いからです。逆に知らない仕事は、夢に描くことができません。
もちろん、子どもの頃からプロスポーツ選手などをめざしてそれを叶える人もいます、子どもの頃には考えたこともなかった、あるいは知らなかった仕事に就く人の方が多いでしょう。できれば、長い人生の多くの時間を費やす仕事は、自分に合ったもの、好きなもの、楽しめるもの、やりがいを感じられるものを選びたいものです。ではどうしたら、自分に合った職業を見出すことができるのか、親としてそのサポートができるのかを少しお話します。
もちろん、子どもの頃からプロスポーツ選手などをめざしてそれを叶える人もいます、子どもの頃には考えたこともなかった、あるいは知らなかった仕事に就く人の方が多いでしょう。できれば、長い人生の多くの時間を費やす仕事は、自分に合ったもの、好きなもの、楽しめるもの、やりがいを感じられるものを選びたいものです。ではどうしたら、自分に合った職業を見出すことができるのか、親としてそのサポートができるのかを少しお話します。
いろいろな仕事で成り立つ社会を知る
まずは、生き方の選択肢をたくさん見せることです。お勧めなのは、子どもとどんどん外へ出掛けて、いろいろな集団の中に子どもを入れてみることです。イベントでも、お祭りでも、地域活動でもいいのです。年齢も職業も様々な人と触れ合うことで、社会は多様なものであるということを知り、いろいろな仕事に支えられていることを知ります。
また、どんな職業においても欠かせない、社会人になる上で最も必要とされる力、“コミュニケーション能力”は、人と触れた数が多いほど養われていきます。例えば家庭が自営業で常に家のお店にお客さんが来ている環境で育った子は、“コミュニケーション能力”が高いと言われます。“コミュニケーション能力”を自然に身に付けていくためにも、積極的に広く社会と繋がっていきたいものです。
伝記を読むこともお勧めです。伝記は多様な生き様のモデルケースであり、人生というストーリーがあり、出会いの大切さや、行き詰った時の突破方法なども学べます。
また、どんな職業においても欠かせない、社会人になる上で最も必要とされる力、“コミュニケーション能力”は、人と触れた数が多いほど養われていきます。例えば家庭が自営業で常に家のお店にお客さんが来ている環境で育った子は、“コミュニケーション能力”が高いと言われます。“コミュニケーション能力”を自然に身に付けていくためにも、積極的に広く社会と繋がっていきたいものです。
伝記を読むこともお勧めです。伝記は多様な生き様のモデルケースであり、人生というストーリーがあり、出会いの大切さや、行き詰った時の突破方法なども学べます。
自己を理解し、自分が興味のある方向性を知る
多様な人との出会いの中で、相手を理解しようとすることは、同時に自分を理解することに繋がります。早く自分の興味のある方向を知ることは、早くそれに向かって準備ができるということです。
以前、私のワークショップに参加していた小学生の男子が、よく周りの子のことを観察し、推察し、気配りの行き届いた意見を発言しているのを見て「君は心理学に向いていると思うよ」と、何故そう思ったのか論理的な理由も添えて、声をかけたことがあります。その子はそれまで「心理学」という分野があることさえ知りませんでしたが、それ以来「心理学」に興味を持ち、関連本を読み、進路として視野に入れ始めました。その子が興味が持ちそうなものを見せたり、指し示してあげることも、いろいろな分野を知っている大人の役割だと思います。
自分が何が好きで、何に心が動き、それをどう活かしたら世の中の役に立つのかを考えて、それに向かって必要な準備を始めていけば、時間を無駄なく遣うことができます。そういう意味では、子どもが大好きなものに早く出逢わせてあげることができれば、学費も無駄にならないということになります。
私自身が親の勧めるままの進路に進み、本格的な勉強が始まって初めて自分に合わない、自分が望む仕事ではないということに気付き、自分の時間も親のお金も無駄にした、という苦い思い出もあり、今の活動を始めました。多くの子どもたちに、早く自分を知り、興味が向く仕事に早く出逢ってほしいと願っています。
以前、私のワークショップに参加していた小学生の男子が、よく周りの子のことを観察し、推察し、気配りの行き届いた意見を発言しているのを見て「君は心理学に向いていると思うよ」と、何故そう思ったのか論理的な理由も添えて、声をかけたことがあります。その子はそれまで「心理学」という分野があることさえ知りませんでしたが、それ以来「心理学」に興味を持ち、関連本を読み、進路として視野に入れ始めました。その子が興味が持ちそうなものを見せたり、指し示してあげることも、いろいろな分野を知っている大人の役割だと思います。
自分が何が好きで、何に心が動き、それをどう活かしたら世の中の役に立つのかを考えて、それに向かって必要な準備を始めていけば、時間を無駄なく遣うことができます。そういう意味では、子どもが大好きなものに早く出逢わせてあげることができれば、学費も無駄にならないということになります。
私自身が親の勧めるままの進路に進み、本格的な勉強が始まって初めて自分に合わない、自分が望む仕事ではないということに気付き、自分の時間も親のお金も無駄にした、という苦い思い出もあり、今の活動を始めました。多くの子どもたちに、早く自分を知り、興味が向く仕事に早く出逢ってほしいと願っています。
独自の13の視点からの才能発見のメソッドを活かして、「子どもの才能を仕事にするためのキャリア教育」をテーマに、親子向けや子ども向けの講座を開催
親子で、異年齢のバックグラウンドが違う人たちと「現在今自分帳」を使って自分を振り返るワークショップも好評
- 奥 貴美子(おく きみこ)
子ども職業ナビゲーター クッキー先生
職業セレクト研究所「親子キャリアラボ」所長、自己理解スペシャリスト - 両親の価値観や、幼少期における親の教育態度が、子どもの選択に多大なる影響を与える事を自身や海外研修引率経験、教育事業に多く携わる事により身をもって実感。心理学を活かした教育アドバイザーや子ども向け英語教室の管理スーパーバイザーを経て独立し、職業セレクト研究所「親子キャリアラボ」を設立。保護者向けのセミナーや子ども向けのワークショップ、進路選択に迷う学生向けの個別カウンセリングなどを実施。
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