2020年2月20日(木)
【子育て支援シリーズ】「そろそろ働きたい」と思ったら… まず、何からすればいい?
一番下の子が幼稚園や小学校に上がるタイミングで、仕事を始めようかと考える女性も多いようです。長くブランクがある女性にとっては、仕事のこと、通勤のこと、家庭のことなど、いろいろなことが不安になります。再就職を考えるときに、誰に相談すればいいのか悩んでいる女性をサポートする、広島県「わーくわくママサポートコーナー」相談員の松本佳奈さんにお話を聞きました。
休業期間の経験も含めて、自分を見つめ直すことから。
長く仕事から離れていた女性ほど、社会復帰の不安は大きいものです。実際に、以前にお仕事をされていても、長く現場から離れていれば社会環境は大きく変わっており、新たなスキルを身につける必要がある場合もあります。経験のある仕事にこだわらず、これから長く働くことを視野に入れ、例えば思い切ってサービス業や介護などの事務以外の仕事を検討した方が良いケースもあるでしょう。
仕事を辞めてから「何もしていない、何もできない」と悲観する必要はありません。幼稚園や学校の役員、地域活動など、ブランクの間にも様々な経験を積み重ねているはずです。コミュニケーション力、調整力、企画力など、その間に得たものは、必ず次のステップにも活きてきます。就職活動を始める前に、これまで経験してきたことや身についたことを振り返る“棚卸し”と呼ぶ作業をお勧めしています。
何から始めたらよいか、解決すべき課題は何か、
まずは「わーくわくママサポートコーナー」へ。
広島県が運営する「わーくわくママサポートコーナー」は、再就職に関する様々な疑問や不安に“個別に”応じる場です。コーナーでは、女性の相談員が「広島式ディグラム診断」等を使って適職アドバイスしたり、“棚卸し”のお手伝いをしています。
広島市中区と福山市東桜町にありますので、再就職したいけれど、何から始めればいいかわからないという人こそ、まずはお気軽にお越しいただければと思います。無料の託児コーナーもありますのでお子さんと一緒に来て頂くことができます。なお、一人ひとりのお話をじっくり聞かせていただくためにも、HPや電話での予約を優先としております。また、就職までに必要な問題点の整理ができる「わーくわくママアクションノート」も無料でお渡ししていますので、相談員と一緒に“棚卸し”をしてみませんか。
〈「わーくわくママサポートコーナー」で無料配布している「わーくわくママアクションノート」。これまでのスキルの棚卸し、一日のスケジュールや家事を見える化できる。また履歴書の書き方や面接準備まで、書き込みながら整理ができる。〉
働く先輩の女性や同じ悩みを抱える女性と交流できる
「はたらこうりゅう会」
働く準備をする際に、どのような準備をすれば良いのか、また、実際に働いてみたらどんなことが起きるのか・・・そんな不安を抱えている方に、ぜひおすすめしたいのが「はたらこうりゅう会」です。
「はたらこうりゅう会」では、先輩女性だけでなく同じ悩みを抱える女性と交流ができるため、つながりを作りたい方にもおすすめです。参加者からは「色々とアドバイスを頂いて、働きたい気持ちを後押ししてもらいました。」などのお声をいただいております。
働くシミュレーションに役立つ
「職場体験プログラム」など
ブランクを経て、年齢も上がり、また以前のように朝から午後までフルタイムの仕事を続けることができるのか。仕事を始めたら、家庭や子どもにどんな変化が生じるのか。そうした不安の解決に役立つのが、「職場体験プログラム」です。5日間のワーキング体験により、働く自分をシミュレーションできます。プログラムでは、最初に2日間の研修を受けた後、県内企業で2日間の就業体験を行います。参加料、期間中の託児は無料で、インターンシップ期間中は1日1、500円の助成金もあります。インターンシップに参加することで、自分の意識や家族の様子など、解決すべき課題が明確になります。
この「職場体験プログラム」は月1回程度行っているほか、就職に役立つマネープランや時短家事のコツ、就活メイクなどが学べる「セミナー」も県内各地で定期的に開催しています。また、常設している「わーくわくママサポートコーナー」から遠い地域にお住いの方を対象とした、県内各地での「個別相談会」も開催しています。個別相談会では常設コーナーと同様に、個別相談を行っており、相談中の託児は無料です。
〈研修風景〉
インターンシップの前には、再就職の心構えやビジネス基礎研修などでバックアップ。
インターンシップの前には、再就職の心構えやビジネス基礎研修などでバックアップ。
〈わーくわくママサポートコーナー相談員の松本佳奈さん〉