2020年3月18日(水)
【子育て支援シリーズ】新しい場所で新生活を始める前に…
●まずは、避難場所や避難経路の確認を!
4月から新たな年度を迎えるにあたり、新しい場所で新生活を始める方もいらっしゃると思います。新生活を始めるこの機会に、避難場所や避難経路の確認をお願いします。
災害が起きる前に避難場所を確認していただくのはもちろんですが、そこまでの経路を把握していなければ、いざというときに速やかに避難できません。
県の減災ポータルサイト「『みんなで減災』はじめの一歩」では、地図上に避難所・避難場所が表示されますので、避難場所の確認と併せて道順を確認することができます。
また、各市町の作成するハザードマップの情報もありますので、災害危険箇所などについても確認しておきましょう。
●学校や外出先で地震が発生したらどうする?
地震はいつどこで発生するか分かりません。あなたやあなたのお子様は、学校や外出先などで突然地震に見舞われたとき、命を守るために適切な行動をとれるでしょうか。
学校の廊下は、ガラスが並んでいてとても危険です。廊下にいたら、すぐ教室に入って、机の下にもぐりこみましょう。また、理科室には、危険な薬品や実験器具が保管してあることも。理科室や図書室にいたら、大きな棚から素早く離れましょう。
屋外で強い揺れを感じた場合は、塀や自動販売機などは倒れる可能性があるので近づかないように注意してください。オフィス街では、割れた窓ガラスが飛散する恐れがあります。かばんなどで頭を保護し、できるだけ建物から離れてください。
海や川べりで地震に遭遇した場合は、津波を避けるため、揺れが収まったら速やかに高い所へ逃げましょう。津波は繰り返し押し寄せることがあるので、津波注意報などが出ている間は避難を続けてください。津波から身を守るためには、直ちに安全な場所へ避難することと、一度避難したら、津波注意報などが解除されるなど安全が確認されるまで危険な場所へは戻らないことが大切です。しかし、津波が起こった時、どこにどう逃げたらよいか、ご存じでしょうか。市町のハザードマップや、県の減災ポータルサイト「広島県『みんなで減災』はじめの一歩」などを利用し、ご家庭で避難場所や避難経路を確認してみましょう。
●家具の固定をしていますか?
平成28年4月の熊本地震,平成30年6月に大阪府北部地震、同年9月には北海道胆振東部地震が発生し、甚大な被害が出ました。このような直下型の地震は全国どこでも起こり得ます。
大きな地震の時は、家屋が倒壊しなくても家具が倒れ、自分たちが下敷きになってしまう恐れがあります。また、食器棚などの扉が開き、食器類が部屋全体に散乱すると、迅速な避難行動に支障が出ることになりかねません。
このような被害を軽減するためには、家具を固定し、食器棚の扉に留め金を設置するだけでも、大きな効果があります。自分と家族の身を守るため、まずは家具の固定から始めてみませんか。
●地震避難時の電気のブレーカーに注意!
地震の揺れがおさまり、家を出て避難する際にガスの元栓を閉めることを心掛けている方は多いと思います。ガスの元栓と同様に、電気のブレーカーを切ってから避難してください。
電力会社は、漏電を確認してから電気の復旧作業をします。開始時にコンセントにつなぎっぱなしの電気製品がショートし、ほこりなどにより発火したり、転倒した電気ストーブなどが通電し、付近に着火するなどの通電火災につながることがあります。
阪神大震災では、原因が特定された建物火災のうち6割は通電火災によるものでした。「避難する時にはブレーカーを切る」。大震災時の教訓を忘れずに、ぜひ実行をお願いします。