2020年6月26日(金)
【子育て支援シリーズ】カレーの作り置きに、気をつけて。
子どもたちが大好きなカレーライス。カレーを一度に大量に作って、鍋のままコンロの上で寝かしたりしていませんか? 夏になると、カレーのウエルシュ菌による食中毒が頻発しています。「2日目のカレー」で食中毒にならないように、くれぐれも気をつけましょう。
○カレーの食中毒の原因菌は、熱に強いウエルシュ菌。
自然界に広く存在するウエルシュ菌は、カレーの材料になる肉や魚介類、野菜にも付着していることが多いのですが、夏のカレーの調理過程はウエルシュ菌の増殖に好条件なため、いつも以上に注意が必要です。
ウエルシュ菌は、熱に強い芽胞を形成するため、100℃で加熱しても死滅せず、生き残ります。煮込んだカレーを鍋のまま放置すると、今の時期はなかなか冷めないので、ウエルシュ菌が繁殖する至適温度(43~45℃)となり、死滅しなかった菌が爆発的に増殖するのです。また、ウエルシュ菌は、空気が嫌いな細菌のため、寸胴鍋の鍋底はウエルシュ菌にとって好ましい状態に。カレーがゆっくり冷める過程で、少量のウエルシュ菌が、酸素の少ない鍋底で急速に増殖するのです。このようにウエルシュ菌が多量に増殖したカレーを食べると、6~18時間ほどして下痢や腹痛等の症状が起こります。通常1~2日で治りますが、気を付けたい食中毒です。
○カレーの食中毒を防ぐポイントは?
ウエルシュ菌による食中毒から家族を守るためには、菌をいかに増殖させないようにするかがポイントです。そのためにも、以下のことを心掛けましょう。
○食中毒を防ぐ6つのポイント
家庭での食中毒予防は、食品を購入してから、調理して、食べるまでの過程で、どのように、細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」を実践していくかにあります。
◎消費者庁「子ども安全メールfrom消費者庁」
Vol.405 知って安心、食品の注意点 ~カレーや煮物の作り置きに注意~
(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20180614//)を加工して作成。
◎消費者庁「食品安全に関する総合情報サイト」微生物・ウイルス
(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/food_
safety_portal/microorganism_virus/)を加工して作成。