2020年7月22日(水)
【子育て支援シリーズ】瞬間接着剤のトラブルに注意。
子どもたちが夏休みの自由研究で工作にチャレンジすることの多い季節、瞬間接着剤による事故が多発しています。特に兄弟・姉妹のいるご家庭で、瞬間接着剤を出しっぱなしにしていたり、下のお子さんが近くにいると、下のお子さんが手に取って事故が発生してしまう危険性があります。工作をする際は、下のお子さんが工作に使う道具に近づかないように注意しましょう。また、使った道具はきちんと片付け、子どもの手の届かないところに保管しましょう。万が一、子どもが瞬間接着剤を誤飲したり、目に入ってしまった場合、その製品を持って医療機関を受診しましょう。製品の成分表示が医師の判断の助けとなる場合があります。
○瞬間接着剤は、皮膚についても発汗作用によって必ずはがれます。多少時間がかかっても、あわてず正しい処置をしてください。
指や手などがついてしまった場合
①40℃ぐらいのお湯の中で、もむようにしてはがしてください。
②図のように角のある鉛筆などを差し込んでぐるぐる回すと、比較的簡単には がせる場合があります。このような方法ではがせない場合は、次の方法をお ためしください。
③瞬間接着剤専用のはがし剤(以下、はがし剤といいます)が市販されていま
す。はがし剤の説明書をよく読んでお使いください。
④はがれたあとは、せっけんでよく洗って、なるべくハンドクリームをつけて おいてください。
目に入ってしまった場合
①少量でも非常に痛い場合がありますが、あわてずにすぐ水で洗眼し、医師の 手当てを受けてください。
②なるべくまばたきをしないでください。眼球を傷つけることがあります。
③目をこすったり、はがし剤や溶剤は絶対に使わないでください。
口に入ってしまった場合
①口の中は水分が多いので、量が少なければすぐ固まります。あわてずに大量 の水で口をすすぎ、固まった接着剤を手で取ります。
②大量に入った場合、やけどしたりすることがあります。水で冷やしてすぐ医 師の手当てを受けてください。
③呑み込んだ場合は、すぐ医師の手当てを受けてください。
④唇がついたときは、温湿布をしながら徐々にとるようにしてください。
刺激臭が強い場合
①長時間使用したり、大量に使用する場合は、目やのどに刺激を感じることが あります。毒性はありませんが、窓を開けるなど換気をよくしてください。
②刺激を感じた際でも、水で洗眼したりうがいをすれば短時間でなおります。
着衣などにこぼしてしまった場合
①誤って衣服や靴下の上などにこぼした場合、急激に発熱してやけどをするこ とがあります。あわてて脱がずに大量の水をかけてから徐々にはがしてくだ さい。脱げない場合は、はさみなどで切り取ってください。
②接着剤を使用するときは、布製の手袋をしないでください。こぼしたり、接着 剤がつくとやけどをすることがあります。
③手袋をする場合は、ポリエチレン製などの手袋を使ってください。
◎消費者庁「子ども安全メールfrom消費者庁」Vol.465 工作に使う
カッターや接着剤による事故に注意!
(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/childproject_001/mail/20190822/)を加工して作成。
◎日本接着剤工業会「瞬間接着剤のトラブル処理と使い方の手引き」
(http://www.jaia.gr.jp/press2_file/20081107095847.pdf)を加工して作成。